輪島塗の制作には多くの職人がかかわっており、精巧で美しく、高級感のある見た目が特徴的です。高価なものが多く、主にギフト用として輪島塗は親しまれています。
その輪島塗のお椀を普段使い用で初めて購入する場合、無地のものが向いています。豪華で高級な輪島塗のお椀だと、毎日使うのは気が引ける…と躊躇してしまうケースも少なくありません。無地のお椀は絵付けがない分、値段も比較的抑えめで購入しやすいです。また、絵の部分を洗う際の手間がかからず、普段使い用として非常に扱いやすいことも無地がおすすめの理由といえます。
自宅用に高級感のある輪島塗を揃えたいときは、無地のお椀を選んでみてください。
輪島塗のお椀を普段使いする際に注意したいポイントをチェックしておくと、通販などで購入した後も困りません。
●洗い方は通常の食器と同じでOK
輪島塗のお椀を洗う場合、基本的に通常の食器と同じ取り扱い方で問題ありません。ただし、表面の美しさを保つために、たわしなどの使用は控えましょう。
●食器洗浄機の使用は避ける
輪島塗のお椀は、食洗器で洗うことはおすすめできません。劣化を早める可能性があるので、手洗いをし、自然乾燥か、布などで拭くのが望ましいです。また、洗浄後はしっかり布で拭くと、表面の光沢感もキープされます。
●電子レンジの使用はNG
輪島塗などの漆器は、電子レンジに入れて使うことはできません。素材である木が高温によって膨張するため、器が欠けたりひび割れたりする可能性があります。
●冷蔵庫での長期保存は避ける
半日程度までなら冷蔵庫に入れた状態でも問題ありません。しかし、冷蔵庫に長時間入れるのは避けましょう。乾燥によりお椀の傷みが早くなるおそれがあります。長期で冷蔵保存が必要なときは、別の器に入れ替えるようにしましょう。
●収納のコツ
輪島塗のお椀を収納する場合、なるべく同じお椀同士を重ねて収納することがポイントです。別の食器と重ねると、表面が傷つくおそれがあるためです。特に金属製の食器と一緒に収納するときは注意してください。